Google検索に搭載されている様々な隠しコマンド「Googleイースターエッグ」
2014/12/30 - 21:00

前回に引き続き、Google検索に関連する話題を紹介したいと思います。
Googleといえばやはり検索エンジンですが、その検索エンジンには知る人ぞ知る「隠しコマンド」が存在していることをご存知でしょうか。
前回ではおまけの項目に数個だけ軽く紹介しましたが、それはほんの少しでしかありません。
この隠しコマンドは通称イースターエッグと呼ばれており、いわゆるコンピューターなどの「隠しコマンド」を意味しています。
今回はそのGoogleイースターエッグの数々を以下に記述します。
目次
- Do A Barrel Roll
- tilt or askew
- Google Gravity
- Google Sphere
- epic google
- zerg rush
- PAC-MAN
- blink html
- Hanukkah
- kwanzaa
- recursion
- once in a blue moon
- a bakers dozen
- the loneliest number
- the number of horns on a unicorn
- the answer to life the universe and everything
- Google h4ck3r
- クリンゴン語
- Find Chuck Norris
- ハート
- たまご
- Googleマップで移動方法にドラゴンを使う
- Google Earthでフライトシミュレータ
- Android LollipopでFlappy Birdをプレイ
Do A Barrel Roll
「Do A Barrel Rollと検索します。
「回転しなさい」という意味の通り、検索ページが一回転します。
「Z or R Twice」あるいは「一回転」でも可能です。

tilt or askew
「tilt」あるいは「askew」で検索すると、検索結果が少し傾きます。
どちらの単語も「傾く」という意味です。
英語ではなく、「斜め」と検索しても同じことが起こります。

Google Gravity
Googleトップページにて、検索窓に「Google Gravity」と入力して「I'm Feeling Lucky」を選択すると、Googleのロゴなどのスタイルが全て崩壊します。
飛ばされるページは「http://mrdoob.com/projects/chromeexperiments/google-gravity/」です。
なお、「グーグルグラビティ」と入力しても同じことが起こります。

Google Sphere
こちらもGoogleトップページにて、検索窓に「Google Sphere」と入力して「I'm Feeling Lucky」を選択すると、Google内のリンク等がくるくると回り始めます。
選択後は「http://mrdoob.com/projects/chromeexperiments/google-sphere/というページに飛ばされます。
「グーグルスフィア」と入力しても可能です。

epic google
上記2つと同じく、こちらもGoogleトップページにて、検索窓に「Epic Google」と入力して「I'm Feeling Lucky」を選択します。
こちらではGoogleのロゴなどが徐々に巨大化していきます。
「エピックグーグル」でも可能。
ちなみにEpicは叙事詩という意味以外に壮大、素晴らしいというスラング的意味も持っています。

zerg rush
「zerg rush」と検索するとちょっとしたミニゲームで遊ぶことが出来ます。
検索後、検索結果が「o」によってどんどん攻撃されていくので、「o」にクリックを連打することで破壊出来ます。
ミニゲーム中には他のリンクが機能していないため、間違ってページ移動する心配はありません。
右上に表示される「Clear」を選ぶことでミニゲームが終了します。
Zerg rushはスタークラフトから生まれた言葉で、弱いキャラクターを大量に投じて少数の敵を攻撃する手法のことを言います。

PAC-MAN
「pacman(もしくはパックマン)」と検索すると、検索トップにパックマンのゲームが表示され、実際に遊ぶことが出来ます。

blink html
「blink html」と検索すると、検索結果に表示されたBlinkという文字が点滅します。

Hanukkah
「Hanukkah」と検索することで、検索結果にダビデの星が飾られます。
Hanukkah(ハヌカー)はクリスマスとほぼ同時期に祝われるユダヤ教の祭日のことを表します。

おそらく期間限定。
kwanzaa
「kwanzaa」で検索をすると、検索結果にキャンドルが表示されます。
kwanzaaとは、年末年始にかけて行われる7つのロウソクを飾るアフリカ系アメリカ人のお祭りです。

こちらも期間限定。
recursion
「recursion」と検索すると、間違っていないにも関わらず「もしかして recursion」が延々と表示され続けます。
recursionは「反復」「再帰」という意味を持ったコンピュータ用語で、これはその意味を利用したジョークとして搭載されています。

once in a blue moon
「once in a blue moon」と検索すると、「1.16699016×10^-8 ヘルツ」という検索結果が表示されます。
once in a blue moonには「極めて珍しい」という意味を持っていますが、それはブルームーンという非常に珍しい現象からとられています。
つまり、この検索結果はブルームーンを見ることの出来る回数を表しています。
「once in a blue moon * 10 years」と検索する(数字や年月日は自由)ことで、設定した日付の間にブルームーンを何度見ることが出来るかを検索結果に表示してくれます。

a bakers dozen
「a bakers dozen」と検索すると、「13」という数字が検索結果に表示されます。
a bakers dozen(パン屋の1ダース)は13を表す英語表現となっています。

the loneliest number
こちらも数字ネタで「the loneliest numberで検索すると「1」という数字が検索結果に表れます。
これはアメリカのバンドThree Dog Nightの曲「One is the Loneliest Number」からとられています。

the number of horns on a unicorn
数字ネタです。
「the number of horns on a unicorn」を検索すると、こちらも「1」という数字が表示されます。
unicorn(ユニコーン)は一角獣であることから、the number of horns on a unicorn(ユニコーンの角の本数)は1となります。

the answer to life the universe and everything
有名な数字ネタです。
「the answer to life the universe and everything」と検索すると、「42」という数字が検索結果に表れます。
これはダグラス・アダムズの小説「銀河ヒッチハイク・ガイド(The Hitchhiker's Guide to the Galaxy)」に登場するフレーズです。
検索結果の「42」は、小説内で登場するスーパーコンピュータ、ディープ・ソートが750万年の計算の末に出した答えが「42」だったことからとられています。
「人生、宇宙、すべての答え」でも同じ結果が表示されます。
Google h4ck3r
「Google h4ck3r」を入力し、「I'm Feeling Lucky」を選択するとハッカー語で書かれたGoogleトップページに移動します。
「https://www.google.com/?hl=xx-hacker&gws_rd=ssl」というページに飛ばされます。
「Google 1337」でも可能です。
ハッカー語に関してはhttp://www.computerhope.com/cgi-bin/convert.plというジェネレーターがあります。

クリンゴン語
「xx-klingon」を入力して「I'm Feeling Luckey」を選択するとクリンゴン語で書かれたGoogleトップページへ移動します。
移動ページは「https://www.google.com/?hl=xx-klingon&gws_rd=ssl」
クリンゴン語とは、スター・トレックシリーズで登場する言語の事です。

Googleの検索設定でもクリンゴン語に変換することが出来ます。
更に、マイクロソフトの検索サービスBingの翻訳ページには、クリンゴン語の翻訳機能があります。
こちらではフォントも丸ごとクリンゴン語に変換してくれます。
ページも丸ごと翻訳してくれるので、URLを入れて翻訳させると以下のようになります(例はNature)。

検索のヒントというページには他のページについても記述されています。
Find Chuck Norris
「Find Chuck Norris」「I'm Feeling Lucky」を選択するとチャック・ノリスに関するジョークサイトへと移動します。
移動するページは「http://www.nochucknorris.com/」です。
このページでは「Google won't search for Chuck Norris because it knows you don't find Chuck Norris, he finds you.」とのメッセージが書かれていますが、これは「Googleはチャック・ノリスを検索しません。何故ならあなたが見つけなくても、チャック・ノリスがあなたを見つけるのを知っているからです。」との意味を表しています。
他にも「ヤツに見つかる前に逃げろ」や「別のワードを検索してください」との提案も書かれています。
チャック・ノリスはアメリカで大人気の俳優で、数多くのB級アクション映画の主演を務めていることから、史上最強の男として愛されています。
そのため、今回のようなジョークとしても彼は使われています。
チャック・ノリスのジョークサイトには他にも有り、先ほどのページには「http://chuck-norris-jokes.com/」というチャック・ノリスのジョーク集を集めたサイトが貼り付けられています。

ハート
Googleは検索だけでなく、数式も計算出来ます。
「(sqrt(cos(x))*cos(200x)+sqrt(abs(x))-0.7)*(4-x*x)^0.01, sqrt(9-x^2), -sqrt(9-x^2) from -4.5 to 4.5」という数式で検索すると、ハート型のグラフが表示されます。

たまご
こちらも同じ。
「1.2+(sqrt(1-(sqrt(x^2+y^2))^2) + 1 - x^2-y^2) * (sin (10000 * (x*3+y/5+7))+1/4) from -1.6 to 1.6」で検索すると、立体的なたまごが表示されます。
まさにイースターエッグです。

次はおまけとしてGoogle検索以外イースターエッグを少しだけ紹介します。
Googleマップで移動方法にドラゴンを使う
Googleマップのルート検索の際、移動方法を選ぶことが出来ますが、特定のワードを入れることによって「ドラゴン」を使用することが出来ます。
それは「スノードン山」と「ブレコン・ビーコンズ」です。
かなり限定されたワードですが、このルートのみにドラゴンでの移動が表示されます。
なお、車では3時間かかる場所がドラゴンでは30分も掛かっていません。

Google Earthでフライトシミュレータ
有名で更にイースターエッグではありませんが、Google Earthではフライトシミュレータを使って遊ぶことが出来ます。
Google Earth フライトシュミレーターで、調布-成田まで飛んでみた。
https://www.youtube.com/watch?v=gSBo66lAdoQ
Android LollipopでFlappy Birdをプレイ
Android 5.0 Lollipopには、世界中で大人気となったスマートフォン用アプリのFlappy Birdのようなクローンゲームが導入されているとのことです(Flappy Bird自体は現在未公開)。
Android Lollipop Easter egg - Flappy Bird!
https://www.youtube.com/watch?v=bpKO6mabSig
Googleイースターエッグは他にもGoogleGlassや先ほどのようにAndroid端末にも搭載されています。
今後もGoogleが開発した製品には新たなイースターエッグが搭載されるかもしれません。
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