「犬がスーツケースに繋がれ」捨てられる 動物愛護団体が所有者を追跡

日本国内では動物に虐待を行ったり、遺棄をすることは法律によって禁止されており、それを破ると罰せられます。
にも関わらず、動物に危害を加えたり、捨ててしまう者が絶えることはありません。
環境省の調査によると、動物の虐待及び遺棄で起訴される人数が年々増加していることも明らかになっています。
海外でも同様に、動物のための法律が制定されていますが、虐待や遺棄は毎年のように発生しています。
そして近年では、スコットランドのAyr駅にて、犬がスーツケースに繋がれたまま捨てられるという事件が発生しました。
動物愛護団体は、このスーツケースに繋がれた犬の所有者である人物を追跡しようとしています。
Dog dumped at train station with suitcase
http://www.scottishspca.org/news/1922_dog-dumped-at-train-station-with-suitcase
Dog abandoned at Ayr station with belongings in suitcase
http://www.bbc.com/news/uk-scotland-glasgow-west-30696437

事件が発生したのは1月2日、スコットランドにあるAyrという駅で、同駅の外柵付近にスーツケースとリードが繋がれたままで放置されている犬が発見されました。
犬の種類はシャー・ペイと呼ばれる雑種で、性別はオス、年齢は2~3歳とみられています。
繋がれたスーツケース内には犬の枕、おもちゃ、フードボウルや食品が含まれていましたが、動物保護団体SPCAのスコットランド支部(Scottish SPCA)は犬が捨てられたと考え、所有者を追跡することにしました。
幸いこの犬はマイクロチップを所有しており、解析の結果、この犬は2013年にオンラインショッピングサイトであるGumtree経由で売買されたことが判明します。
Scottish SPCAの職員であるStewart Taylor氏によると、この犬の名前は「Kai」という名前で登録されていたとのことです。
更にマイクロチップには所有者の連絡先が記載されていたため、Scottish SPCAは連絡をとろうとしましたが、その連絡先は犬の所有者ではありませんでした。
その人物にも所有者の居場所は分からなかったため、手詰まりとなってしまいました。
「購入者は動物をほとんど知らないにも関わらず、しばしば衝動的に購入を行っていることを我々は知っています。」
Taylor氏はそう述べ、オンラインでペットを売買を行うことの潜在的影響を強調しています。
スコットランド内では動物を放棄すると動物衛生福祉法(Animal Health and Welfare (Scotland) Act 2006)違反となり、罰せられます。
eyecatch by scottishspca
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