海外でもサッカーゴールが原因の死亡事故が多発
2014/08/01 - 22:00

photo by clappstar
サッカーで使われるサッカーゴールですが、国内でも頻繁に起こっているように(PDF)、海外でも同じく事故が多発している模様です。
今週の水曜日には、イギリスのブラッドフォードで15歳の少女がサッカーゴールの下敷きになって死亡。
彼女の友人がサッカーゴールを持ち上げて助けようとしましたが、鉄製のサッカーゴールはとても重く、持ち上げることは出来ませんでした。
2012年の7月では、5歳の少女が同じく倒れたサッカーゴールの下敷きになって死亡しています。

photo by USAG- Humphreys
事故再発のために、法律でサッカーゴールを地面に固定させることや、最先端のデザインで転倒防止などを警察は賛成しています。
サッカーゴールは大抵金属で作られており、重さは100キロを超える場合もあります。また、その構造上の理由から、前に倒れ込みやすくなっています。
これらのサッカーゴールによる事故の危険性が認識されているにもかかわらず、未だに改善されていません。
2001年にモントリオールで14歳の少年が死亡、原因はサッカーゴールが頭部に激突したことが致命傷でした。
この時に全ての公園でサッカーゴールを地面に固定することが推奨されます。
2003年にはイリノイ州在住の6歳の少年も、同じく頭部にサッカーゴールが激突して死亡、これによって、サッカーゴールの固定を求める法律が推進され始めます。
この犠牲となった6歳の少年の両親は、サッカーゴールの危険性の意識を高めるために活動を始めます。
彼らの活動により、2011年にイリノイ州では新たに法律が制定され、転倒防止の無いサッカーゴールの製造が禁止されることとなりました。
そのため、現在イリノイ州では、サッカーゴールを設置する場合は適切に処置されなければならないようになっています。
今その両親は「http://www.anchoredforsafety.org/」というウェブサイトを立ち上げています。このウェブサイトの統計によると、1979年から現在にかけて、サッカーゴールでの死亡者は38人に上るとのことです。

photo by susieq3c
現在、北米では多くのサッカーゴールが危険な状態のままで使用されており、転倒防止の法案も可決されていません。
少年の両親らは、最終的にすべてのサッカーゴールを固定すべきであると主張し、長期的な目標として、サッカーゴールの新たな設計を推進することだとしています。
・関連リンク
Soccer goal deaths: This has happened before(cbc)
http://www.cbc.ca/news/canada/toronto/soccer-goal-deaths-this-has-happened-before-1.2723639
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