• 「腐肉を食べる動物(腐肉食動物)」は何故病気にならないのか

    

    「腐肉を食べる動物(腐肉食動物)」は何故病気にならないのか

    地球上には腐肉食動物(scavenger)という、死んだ動物の肉を食べる動物が存在しています。

    ハゲワシニクバエをはじめ、彼らは動物の死骸を発見するとそれを食物にする習性を持っています。

    彼らは腐敗した肉を食べることから不潔とされますが、彼らが死体を消費することで環境が健全に保たれています。

    しかし、一般的に腐敗した肉は雑菌だらけであり、我々がそのまま口にすると病気になりかねません

    けれども腐肉食動物はそのようなものを食べても病気になることは大抵ありません。

    何故彼らは腐肉を食べても病気にはならないのでしょうか。



    Why Don't Scavengers Get Sick?
    https://www.youtube.com/watch?v=GPJBw-TLYZQ


    それぞれ肉を食べる基準がある


    死体には多くの微生物が発生し、特にボツリヌス菌炭疽菌などは少量で致命的な要素を生み出します。
    2015-04-02-7


    しかし、何故そのような肉を食べる動物は被害が無いのか、その理由は研究によって徐々に判明しています。まず一つは品質管理であり、彼らの最も初期の防衛ラインの一つです。
    2015-04-03-2


    理由ははっきりとわかっていませんが、オオカミやキツネは他の捕食者によって殺された動物を食べる際に病気の動物を避ける傾向があります。
    2015-04-03-4


    そして死体にたかるとして知られているハイエナですが、実のところ彼らは新鮮な肉を好み、微生物との接触を最小限に抑えていることが判明しています。
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    特殊作用で菌を除去


    ハゲワシやカブトムシも腐肉を食べますが、肉を守るのが容易であるため、より多くの腐肉を食べます。
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    しかし腐肉は害のある微生物が多くいることから、カブトムシはその肉を食べる前に抗菌作用のある液体を肉に付着させています。
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    そしてハゲワシは鋼を腐食させるほどの強力な酸を胃袋で発生させており、それによって微生物を死滅させています。
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    けれども時々その酸に耐えうる強力な微生物が発生する場合があり、その時はハゲワシの腸内で大量に繁殖しています。
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    ハゲワシが有毒に耐えうる強力な抗体を持っているのはわかっていますが、何故その能力を持ったのかは明らかではありません。
    2015-04-03-9


    社交による免疫力向上


    ただ、彼らの社交によって免疫力が向上するのは事実です。
    2015-04-03-10


    例えば、ハイエナとライオンは少量の細菌を食べることで訓練し、それをグループ全体にすることで広く耐性を身につけている可能性があります。
    2015-04-03-11


    同様に人間は予防接種によって骨髄炎や天然痘などの疾患に免疫を作り出し、脅威から脱却しています。が、今のところ炭疽菌やボツリヌス菌を倒すまでには至っていません。
    2015-04-03-12


    結局のところ人間は彼ら腐肉食動物と同じように、ある種似たような点があるのかもしれません。
    2015-04-03-13

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