• 低脂肪食の健康説や卵のコレステロール上昇は実は嘘? コレステロールと脂肪に関する「9つの大きな嘘」

    

    低脂肪食の健康説や卵のコレステロール上昇は実は嘘? コレステロールと脂肪に関する「9つの大きな嘘」

    世界には栄養そして疾病予防に関しての嘘が蔓延しています。

    脂肪やコレステロールに関しては影響が余りにも大きく、我々は情報をあまり知らないにも関わらず飽和脂肪酸コレステロールを避けるように助言されています。

    しかし、その助言は全て事実なのでしょうか。

    今回は世界に大きく広まっていた、コレステロールと脂肪の摂取に関して神話や誤解となっていた9つの嘘をご紹介します。



    9 Lies About Fat That Destroyed The World's Health
    http://www.businessinsider.com/9-lies-about-fat-that-destroyed-the-worlds-health-2014-11
    2014-12-06-17

    1.低脂肪ダイエットは最適である?


    今から30~40年前、飽和脂肪酸により血液中に「悪玉」コレステロールが増えることは心臓病の主な原因であると多くの著名な科学者達は信じており、この考えは低脂肪食の礎石でした。

    それ以降、いくつかの研究や政治的決定等によって、このダイエットは1977年にすべてのアメリカ人に推奨されていました。

    けれども、当時このダイエットは研究があまりされておらず、その結果、アメリカ国民は最大の実験参加者となっています。

    米国国立生物工学情報センターが発表したグラフは、当時の記録から現在に至るまでの米国内の肥満数の記録をグラフ化したものですが、このグラフを見ても低脂肪ダイエットが大きな効果を果たしているとは言えません。

    2014-12-02-4
    photo by authoritynutrition

    ただし、当時は低脂肪で高炭水化物の食事を行っていたとされており、低脂肪が確実に因果関係があるとはこのグラフでは証明出来ていません。

    しかし、ここ数十年で低脂肪食に関する研究は行われており、1991年から女性の健康について研究しているWomen's Health Initiativeは、48835人の閉経後の女性を2つのグループ(低脂肪食or通常食)に分けておよそ8年程研究したところ、低脂肪食を行ったグループは通常食よりも0.4kgの体重が低かったものの、心臓病や癌の罹患率に差は無かったことが判明しており、低脂肪ダイエットに大きな利点を発見することが出来ませんでした。

    更に低脂肪ダイエットはHDL(善玉)コレステロールを低下させ、トリグリセリド(悪玉)を増加させるという研究結果が報告されています。

    他にも多くの研究で低脂肪ダイエットが危険因子を孕んでいることが判明していますが、それにも関わらず、世界中の多くの栄養学者は低脂肪食を推奨し続けています。


    2.卵のコレステロールは体に悪い?


    卵はコレステロールを大量に含んでいるため、それらを多く摂取することで心臓病を引き起こすと考えられていました。

    しかし、これまでの研究ではコレステロールが血液中の悪玉コレステロールを上昇させないことを示しており、これによって心臓病のリスク増加と関連しておらず、しかも卵によってHDLコレステロールの増加も確認されています。

    卵は我々の想像以上の栄養素を含んだ食品であり、これはビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、目や脳に良い効果を与えます。

    過去にコレステロール軽減のために卵の黄身を捨てるなどの助言が出回っていましたが、卵の重要な栄養素の殆どは卵黄に含まれており、卵白はタンパク質が豊富です。

    卵は地球上で最も栄養価の高い食品の一つであり、避ける必要はありません。


    3.(LDL)コレステロール値は心臓発作のリスクを表す良い指標である?


    総コレステロールおよびLDLコレステロールの増加が心臓病リスクの上昇と関連していることは事実です。

    しかし、実際には全体像は遥かに複雑で、総コレステロール値はHDL(善玉)コレステロールも含まれており、LDLコレステロール値も同じように善玉悪玉によって性質が異なります。LDLコレステロールに関しては小さな粒子が心疾患に影響を与えると言われています。

    ある研究では、心臓疾患のために入院231986人の患者のうち半数が実際には正常なLDLレベルを有していたことが判明していました。

    また、以外にも高コレステロールには保護効果があることを示す研究もあり、他にもあまりにも低いコレステロールレベルは身体に害があることが判っています。

    つまり、総コレステロールおよびLDLコレステロールレベルは、実際には心疾患リスクを正確に測るには乏しいものなのです。そして、世界中の何百万人もの人々が、不必要であるにも関わらずコレステロール低下薬を服用しています。


    4.植物性油は健康である?


    植物性の油は健康食品として昔から親しまれています。

    しかし、現実には大豆、トウモロコシおよび綿実油が含まれるこれらの油は炎症を引き起こす可能性のある多価不飽和脂肪酸オメガ6脂肪酸非常に高くなっています。

    これらの植物性油は、心臓病を減少させる効果があるとよく推奨されているにもかかわらず、それらはリスクを増加させることを示す多数の研究が実際に存在しています。

    また、米国市場で出回っている一般的な食用油を調べた研究では、油中に含まれる脂肪酸の0.56%〜4.2%が毒性を持ったトランス脂肪酸であることを発見しています。

    これらの油は私たちの健康を守ると推奨されていますが、盲目的に信じて過剰摂取した場合は寿命を早めるかもしれません。


    5.飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを上昇させて、心疾患を引き起こす?


    飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを上昇させて心疾患のリスクを上昇させると言われてきました。

    しかし、実際には多くのLDLコレステロールは発生しません。その効果は弱く、人によって効果が異なると考えられています。

    先ほど記述したように、LDLの善悪判定は大きさによって変化し、善玉ではサイズが大きく、悪玉ではサイズが小さくなっており、飽和脂肪酸は小さいサイズ(悪)から大きいサイズ(善)へと変化させる効果があります。

    また、飽和脂肪酸は心臓病のリスク低下に関連しているHDL(善玉)コレステロールを上昇させる効果があることも判明しています。

    過去数年間、飽和脂肪酸および心疾患リスクの間に関連があるかどうか、これまでに多くの大規模な研究が行われてきました。

    347747人が参加したこれらの研究の一つによると、飽和脂肪酸は心臓病のリスクを増大させる証拠はないと結論付けています。

    他の研究でも、飽和脂肪酸は無害という同様の結論があり、脂肪拒絶の宣伝が数十年行われているにも関わらず、飽和脂肪酸が心臓病を引き起こすことは証明されていませんでした。


    6.飽和脂肪酸とトランス脂肪酸は似ている?


    トランス脂肪酸は化学的により強固でより長い寿命を有するとされている不飽和脂肪酸です。また、これは部分水素添加油としても知られています。

    トランス脂肪酸の寿命(保存性)の高さは、油に水素が添加されていることが原因で、脂肪に水素を加えることで変質及び劣化しにくくなります。

    そしてトランス脂肪酸の製造プロセスは高圧や熱、金属触媒及び水素ガスを経由しており、誰が見ても良い印象は与えません。

    主要な医療機関の中には飽和脂肪酸と一緒にトランス脂肪酸をグループ化して「Bad Fat(悪い脂肪)」と呼び、人々を困惑させています。

    前項で説明したように飽和脂肪酸はそこまで有害ではありません。しかし、トランス脂肪酸はそうは行きません。

    トランス脂肪酸は非常に毒性があることで知られており、インスリン抵抗性に加えて炎症を引き起こし、更には著しく心疾患のリスクを上昇させるという重篤な悪影響を持っています。

    その悪影響から、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration - FDA)は現在トランス脂肪酸をGRSA(generally recognized as safe:一般に安全と認められる)から外すことを提議しており、これが可決されると安全性のあるトランス脂肪酸ではないと米国内では販売が出来なくなります。

    しかし、日本では行政及び業界等が「リスクを心配する必要は全くない」という日本マーガリン工業会の声明によるスタンスを採っており、禁止措置等は一切とられていません。

    トランス脂肪酸の摂取を避けるには、バターや肉などの油に関連する食物の摂取を控える必要があります。


    7.脂肪を食べると太りやすくなる?


    炭水化物やタンパク質は1g当たり4kcalですが、脂質は1g当たり9kcalあるため、数値そのままを反映するのならば脂質の方が圧倒的にカロリー数は高いです。

    しかし、実際はそのように簡単なものではなく、高脂肪分(に加えて炭水化物が低い)の食品に関する研究では、これらの食品を摂取した場合、体重減少を引き起こすことが明らかになっています。

    低炭水化物かつ高脂肪食はHDLコレステロールを増やし、低トリグリセリド、インスリンレベルが低血糖になり、更に腹部の脂肪の損失に加えてLDLコレステロールの大きさが改善されているなど、太るどころかその逆の結果になっていました。

    しかし、多くの栄養の専門家は効果の無い低脂肪食を広げ、更には有害であることが判明している低炭水化物ダイエットさえも広めようとしています。


    8.加工マーガリンはナチュラルバターよりも優れている?


    飽和脂肪酸の影響により、バターは不健康な食品として認識されるようになりました。

    それにより、数多くの食品メーカーはバターをマーガリンのように複製して生産を開始し、多くの食料品販売店で販売も始めています。

    ですが、殆どのマーガリンは加工された植物油を使用しており、その結果大量のトランス脂肪酸がマーガリンには含まれています。

    どう見ても工場製のマーガリンよりも、完全に自然食品であるバターがより健康的であることは明らかです。

    1948年から心疾患に関する研究を行っているフラミンガム心臓研究(Framingham Heart Study)による調査では、マーガリンはバターよりも健康であるとは考えておらず、マーガリンは心臓病のリスクと関連していることが判明しています。

    また、他の研究では高脂肪の乳製品は肥満のリスクが低いと関連付けられていることから、乳製品かつ高脂質であるバターは肥満のリスクが低めです。

    ちなみにインターネット上の一部で「マーガリンはプラスチックである」というデマが流布していましたが、広まった原因の一つとして、1965年から73年まで自然食品店を経営していたとされる自然派活動家のフレッド・ローと言う方が、食品工業の技術者から「水素添加した脂肪分子はプラスチックと似ている。」や、脂肪研究を専門としている研究者達は油に水素添加することを「オイルをプラスチック化する。」と聞いたことが影響していると考えられます。

    上記のように、マーガリンなどの常温でも固形を保てる油は「プラスチックオイル」と呼ばれていますが、プラスチック(Plastic)の本来の意味は可塑(柔らかく形を変えやすい)を意味しており、日本で言う加工樹脂とは異なります。

    日本と海外での認識の違いにより、マーガリンは本来食物じゃないとの誤解が生まれてしまったのでしょう。

    また、分子構造が似ている件については明らかに誤りで、マーガリンの分子構造プラスチックの分子構造を見てもその違いは明らかです。


    9.加工低脂肪食品は健康に良い?


    低脂肪食品を作り上げるために、食品メーカーは食品の一部から脂肪を削除しましたが、脂肪を削除することによって味は大きく劣化します。

    食品メーカーは脂肪の削除による味の劣化を補うため、一部食品には加工された砂糖を加えています。

    しかし、これらの一部には非常に有害である砂糖が含まれていると考えられます。

    食品ラベルに「低脂肪」または「ダイエット」などが記述されている場合、おそらくその食品の成分表示上にはコーンシロップなどの様々な人工的な化学物質が含まれています。

    これまでに説明したように「通常の脂肪」は健康的であるにも関わらず、多くの栄養の専門家は低脂肪食品を食べるよう人々に助言しているため、これら食品の売上は大きくなっています。

    eyecatch by Emilio Labrador

    SHARE!

    各アイコンをクリックするとポップアップします(Feedlyは別窓)。

    ・この記事を「


    |


    【おすすめ記事】まさに九死に一生、「スナイパーに頭を撃たれる」もヘルメットで命が助かる

    ←前の記事
    ネパールで行われている「世界最大の動物虐殺祭 ガディマイ祭」が大きな論争となる
    次の記事→
    見渡す限り肉、肉、肉。豪快な肉料理を披露する男たち「BBQ Pit Boys 」
    

    この記事を見た人はこんな記事も見ています

    南極の氷が記録的な増加、しかし北極の氷は逆に減り続けている

    南極の氷が記録的な増加、しかし北極の氷は逆に減り続けている

    2012年、人類の文明が崩壊するほどの強力な「太陽風」が地球に襲いかかっていた

    2012年、人類の文明が崩壊するほどの強力な「太陽風」が地球に襲いかかっていた

    極限まで熱や冷気に耐えることが出来る「5匹の生物」

    極限まで熱や冷気に耐えることが出来る「5匹の生物」

    プロとして活躍しているスポーツ選手は「運動能力の才能」と「努力出来る才能」を持っている

    プロとして活躍しているスポーツ選手は「運動能力の才能」と「努力出来る才能」を持っている

    睡眠不足で死ぬ?研究者が「不眠症」と「死」の関連を発見

    睡眠不足で死ぬ?研究者が「不眠症」と「死」の関連を発見

    「タランチュラの毒」はあなたの関節を保護出来る

    「タランチュラの毒」はあなたの関節を保護出来る

    「道徳の違反から生じる嫌悪感」は喉の渇きを忘れさせる

    「道徳の違反から生じる嫌悪感」は喉の渇きを忘れさせる

    「男性脳」「女性脳」は存在しない?

    「男性脳」「女性脳」は存在しない?

    人類は現在も巨大な進化をしている途中である

    人類は現在も巨大な進化をしている途中である

    電子タバコは50000人以上もの人々の命を救うことが可能

    電子タバコは50000人以上もの人々の命を救うことが可能


    サイエンス」カテゴリーに関連する最新記事

    脳を電極で刺激すると「創造性」をより生み出せるという実験結果

    脳を電極で刺激すると「創造性」をより生み出せるという実験結果

    「メープルシロップ」は抗生物質の能力を向上させる事が判明

    「メープルシロップ」は抗生物質の能力を向上させる事が判明

    地球上の生物の90%以上が死滅した「ペルム紀大絶滅」が再び発生する可能性

    地球上の生物の90%以上が死滅した「ペルム紀大絶滅」が再び発生する可能性

    イタリアの外科医がロシア人男性に「初の人間頭部移植(HEAVEN)」を計画

    イタリアの外科医がロシア人男性に「初の人間頭部移植(HEAVEN)」を計画

    何故我々は「アレルギー」を持っているのか

    何故我々は「アレルギー」を持っているのか

    汗っかきに朗報「汗に反応して良い香りが発生」する香水が開発される

    汗っかきに朗報「汗に反応して良い香りが発生」する香水が開発される

    「視力によって変化する不思議な絵」の原理

    「視力によって変化する不思議な絵」の原理

    「腐肉を食べる動物(腐肉食動物)」は何故病気にならないのか

    「腐肉を食べる動物(腐肉食動物)」は何故病気にならないのか

    飛行機(航空機)内で「携帯電話を使用」してはいけない理由

    飛行機(航空機)内で「携帯電話を使用」してはいけない理由

    ハーバード大学幹細胞研究所が「脳の発達に不可欠」なタンパク質を特定

    ハーバード大学幹細胞研究所が「脳の発達に不可欠」なタンパク質を特定


    新着記事 - 10件

    FF7を「ファミコンで再現」する企画が完了、あらゆる要素がFC仕様に

    FF7を「ファミコンで再現」する企画が完了、あらゆる要素がFC仕様に

    脳を電極で刺激すると「創造性」をより生み出せるという実験結果

    脳を電極で刺激すると「創造性」をより生み出せるという実験結果

    「メープルシロップ」は抗生物質の能力を向上させる事が判明

    「メープルシロップ」は抗生物質の能力を向上させる事が判明

    アド街司会者でお馴染みの「愛川欽也」氏が死去、原因は肺ガン

    アド街司会者でお馴染みの「愛川欽也」氏が死去、原因は肺ガン

    地球上の生物の90%以上が死滅した「ペルム紀大絶滅」が再び発生する可能性

    地球上の生物の90%以上が死滅した「ペルム紀大絶滅」が再び発生する可能性

    スウェーデンの兄弟が世界初「ドーナツを宇宙に飛ばす」挑戦を行う

    スウェーデンの兄弟が世界初「ドーナツを宇宙に飛ばす」挑戦を行う

    宇宙飛行士の父親に向けて娘が「世界最大の自動車文字」でメッセージを贈る

    宇宙飛行士の父親に向けて娘が「世界最大の自動車文字」でメッセージを贈る

    「多用途四輪車(ホンダパイオニア700)でのウィリー走行」での世界記録

    「多用途四輪車(ホンダパイオニア700)でのウィリー走行」での世界記録

    イタリアの外科医がロシア人男性に「初の人間頭部移植(HEAVEN)」を計画

    イタリアの外科医がロシア人男性に「初の人間頭部移植(HEAVEN)」を計画

    TwitterがNTTやDataSiftを含む「全てのデータリセラーとの契約を解除」か

    TwitterがNTTやDataSiftを含む「全てのデータリセラーとの契約を解除」か


    ←前の記事
    ネパールで行われている「世界最大の動物虐殺祭 ガディマイ祭」が大きな論争となる
    次の記事→
    見渡す限り肉、肉、肉。豪快な肉料理を披露する男たち「BBQ Pit Boys 」