• 100年以上前に絶滅したと考えられていたカエルが「竹の中」で生存確認される

    

    100年以上前に絶滅したと考えられていたカエルが「竹の中」で生存確認される

    以前ニューヨークで新種のカエルが発見されて一部では大きな話題となっていましたが、別の場所では100年以上も前から絶滅したと考えられていたカエルが、実は極めて変わった方法で生き延びていたということが判明しています。

    その方法が竹の中で子を生むという通常のカエルでは考えられない繁殖方法で、研究者達を驚かせています。



    Rare baby frogs hatch inside bamboo
    http://www.futurity.org/raorchestes_chalazodes_frog_bamboo_797292/

    Bamboo-breeding frogs discovered
    http://news.nus.edu.sg/highlights/8262-bamboo-breeding-frogs-discovered

    Raorchestes chalazodes entering bamboo internode.
    https://www.youtube.com/watch?v=HJZUNuIpRcg


    このカエルはbush frog(Raorchestes chalazodes)と呼ばれており、インドにて生息しているカエルの一種です。

    これは100年以上前から絶滅していたと考えられていましたが、今回シンガポール国立大学の研究によって再発見されました。

    発見された場所はインドの西ガーツ山脈にあるムンダンサーライ・タイガー保護区の常緑樹林地帯のようです。

    繁殖方法は極めて変わっており、オスのカエルが竹の内側に入り込んでメスを呼び出し、現れたメスのカエルが竹の中に入って交尾します。なお、竹の穴一つにつき8個もの卵を産みます。

    しかし、彼らの竹の住処は25mm程の長さしかなく、しかも入り口が長さ5〜10mm、幅3〜4 mm程しかないにも関わらず、大人のカエルはかなりの抵抗を持った竹の中に入ろうとします。

    観察によると、彼らは雨水を竹の中に入れて卵および子ガエルを水で満たしており、また、大人のオスが積極的に竹の開口部の辺りを探索して彼らの領土を守っています。

    更に彼らは夕方には餌の取得のために数時間だけ竹から離れていることも明らかになりました。

    2014-11-07-2
    photo by Joi Ito

    シンガポール国立大学、生物科学助教授のDavid Bickford氏は「2つの方法の重要な発見がある。」と話し、「一つはしばしば無視されてきた自然史観測が、進化生態学を理解するための基本であること。」「次にこのような生殖形態と、驚くべき両生類の行動の背後にある進化の経路の多様性について、いくつかの興味深い基礎理論を構築します。」と述べました。

    今回の論文の主執筆者である博士課程の学生のK S Seshadri氏は「両生類は地球上で最も脅威のある生物にも関わらず、殆どが知られていない。」とLinnean Society誌上で話しており、また彼は「この魅力的なカエルには進化生態学に関するいくつかの問いがあり、例えば、竹節間の内部で漏れるものはまだ謎となっています。」と述べています。

    彼らの絶滅危惧種カエルの研究はタイムリーなもので、紙やパルプ用植物の無秩序な乱獲は繁殖の生息地を破壊し、カエルの長期生存率に否定的な影響を与える可能性があります。

    研究者らはこれらの希少動物を守るために、カエルに優しい竹の収穫技術についての多くの開発が行われるよう要求しています。

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