• 紫外線レーザーによって落花生のアレルゲンを80%も除去することに成功

    

    紫外線レーザーによって落花生のアレルゲンを80%も除去することに成功

    アレルギーは免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることをいいます。免疫反応は生体にとって不可欠な生理機能であり、外来の異物(抗原)を排除するために働きます。

    アレルギーが起こる原因は解明されておらず、現状では生活環境や抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因であると推測されており、また、アレルギーを引き起こす環境由来抗原はアレルゲンと呼ばれています。

    このアレルゲンの一種である落花生(ピーナッツ)は重篤な食物アレルギーであるアナフィラキシーショックを引き起こすとされているため、摂取には大きく注意が必要となっています。

    しかし、最近の研究ではこの落花生のアレルゲン原因となるほとんどの要素を紫外線で除去できたとの研究報告がなされています。



    UV light removes 80% of allergens from peanuts
    http://www.futurity.org/allergies-peanuts-pulsed-light-773722/

    UF/IFAS researcher continues quest for peanut that won't cause allergic reaction
    http://news.ufl.edu/archive/2014/09/ufifas-researcher-continues-quest-for-peanut-that-wont-cause-allergic-reaction.html
    2014-10-02-22


    フロリダ大学の研究によると、落花生のアレルゲンを除去するために紫外線レーザーを使用した結果、ほとんどの人が安全に落花生を食べることができるとの研究結果が出ています。

    研究者は、1個の落花生に含まれる150ミリグラムのタンパク質から、1.5ミリグラム未満のアレルゲンをカットすることができれば、落花生アレルギーの人々の95パーセントは安全に食べることが出来ると述べています。

    しかし、除去した場合に質感や色、香りや栄養などに影響を与える場合があるため、すべての落花生アレルゲンを除去することは困難であることも分かっています。

    フロリダ大学の食品科学の助教授、Wade Yang氏は最終的には動物およびヒトでの臨床試験を実施したいと考えています。


    2014-10-02-23
    photo by uacescomm


    研究者らは次の実験として、落花生アレルギー患者の血清中に含まれるアレルギー抗体に、アレルゲンを除去した落花生のタンパク質を加えた場合の皮膚試験反応を行おうと考えています。

    そして、最後には患者がアレルゲンを除去した製品を食べた後にアレルギー症状を起こすかどうかを確認するために、二重プラセボ対照試験を実施する予定になっています。

    Wade Yang氏は二年前、落花生から抽出したアレルゲンをレーザーを用いて90%も除去することに成功していますが、現在では落花生自体にレーザーを当てることでアレルゲンの除去を行っています。

    Food and Bioprocess Technologyにて掲載されるYang氏とその同僚の最新研究では、落花生全体にパルス紫外光技術を応用しているとのことです。

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