南極の氷が記録的な増加、しかし北極の氷は逆に減り続けている
2014/09/22 - 20:00

北極と南極、どちらも地球の端にある寒い地域ですが、両者には大きな違いがあります。
温度は現状、南極の方が気温は低く(-50度前後)、北極の方が気温は高く(-25度前後)なっています。そして北極は氷で出来た足場のみで大陸がありませんが、南極には大陸が存在しており、南極には大陸の上に氷が存在しています。
そして、近年では氷の量にまで大きな差が生まれているとの情報が入っています。
北極と南極の氷測定によると、南極は3年連続で増加の記録を残していますが、対して北極では、氷の量は過去最低にまで近づいているとのことです。
Antarctic sea ice expands at record pace but Arctic sea melting: Here's why
http://www.techtimes.com/articles/16103/20140920/antarctic-sea-ice-expands-at-record-pace-but-arctic-sea-melting-heres-why.htm
Antarctic Sea Ice Is Expanding To A Record Amount, But Arctic Sea Ice Is Steadily Shrinking. Is Global Warming To Blame?
http://www.ibtimes.com/antarctic-sea-ice-expanding-record-amount-arctic-sea-ice-steadily-shrinking-global-warming-1691998
国立雪氷データセンター(the National Snow and Ice Data Center)によると、南極の氷は過去最大数値まで氷の面積が増えているとの報告を発表しています。
同センターでは1979年から北極南極の観測を行っていますが、南極では3年連続で氷面積の記録更新を樹立(約760万平方マイル)しつづけているとのことです。

photo by NASA Goddard Space Flight Center
北極に関して現状考えられる原因は、海の気温が上昇によって氷が溶けていると考えられています。
南極では、変化する風によって氷の面積が増えているという説が挙げられています。
ただ、南極の氷が増えて北極の氷が減ることは珍しいことではなく、9月には北極の氷が溶けることが少なくなるようです。
しかし北極では、1979年から2010年の間で平均約237万平方マイルあったのに対し、2014年の記録では196万平方マイルになっており、記録をかなり下回る結果になっていることから、今後もこの状態が続くのならば、数十年後には我々の住む世界にも影響を与えることが考えられます。
eyecatch by Gregory "Greg" Smith
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