• 24年間、小脳が欠如していても問題なく生活している女性が存在していた

    

    24年間、小脳が欠如していても問題なく生活している女性が存在していた

    photo by dierk schaefer

    人間の頭には脳が詰まっていますが、一言に脳と言っても、場所ごとにそれぞれ役割が異なっており、どれか一つ欠けるだけでも日常生活に支障をきたすおそれがあります。

    脳の一つ、「小脳」は大脳の後ろ側に位置している部位で、これは知覚と運動機能を司っています。

    これが欠けた場合、平衡・筋緊張・随意筋運動の調節ができなくなり、まるで酒に酔ったかのような動作になっていまいます。

    しかし、24年間、小脳が欠けた状態でも普段通りに生活できていた女性が存在していたようです。



    Woman of 24 found to have no cerebellum in her brain
    http://www.newscientist.com/article/mg22329861.900-woman-of-24-found-to-have-no-cerebellum-in-her-brain.html#.VBW_1mO1Fay

    The woman with half her brain MISSING but who managed to live an almost normal life
    http://www.dailymail.co.uk/health/article-2753765/The-woman-half-brain-MISSING-Doctors-discover-24-year-old-born-without-region-responsible-posture-balance-speech.html


    彼女は中国出身の24歳の女性で、ある日めまいや吐き気を訴えて人民解放軍総合病院にて診断を受けた際、小脳が無いことが発覚します。

    彼女の母によると、彼女は7歳までは歩くことができなかったそうですが、6歳になる頃には会話は問題なかったと医師に話しています。

    当初CATスキャンにて診察が行われましたが、その時は医師でも小脳が無いことには気付きませんでした。

    何故なら、その小脳がなかった部分には、クッションや疾病の防御のために脳脊髄液で満たされていたのです。

    一部パーツが欠如していても何気なく生活できるということは、臓器の適応能力が非常に高いということを示しています。


    2014-09-15-2
    photo by Allan Ajifo


    彼女を診察した医師によると、あの欠けていた小脳機能は、大脳皮質によって引き継がれている可能性があることを示唆しています。

    「これらの稀なケースのように、不足した部位をどのように脳の回路が補うのかということを理解するのは興味深い。」

    ベルギーのブリュッセル自由大学で小脳障害を研究している、Mario Manto氏はそう話しています。

    通常、まれな疾患を持って生まれた人の大半は初期の段階で亡くなってしまいますが、このケースは小脳無しで生活することを研究するための新しい機会を表しています。

    なお、女性は4年後に子供を出産していますが、何の障害も無い元気な子供であったとのことです。

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