ベンゾジアゼピン系睡眠薬の常用使用は「アルツハイマー」の発症可能性を上昇させる
2014/09/10 - 20:15

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睡眠薬は主に不眠症や睡眠が必要とされる時に服用する薬剤です。
睡眠薬の種類にはベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、バルビツール酸系や抗ヒスタミン薬などがありますが、最近の研究の結果、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用した場合、認知症の一つであるアルツハイマーを引き起こす可能性が高いと言われているようです。
更に、半年以上このベンゾジアゼピン系の睡眠薬を使用している場合はより発症率が上昇してしまうとのことです。
Prescription sleeping pills taken by more than one million Britons 'can raise chance of developing Alzheimer's by 50%'
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2750042/Prescription-sleeping-pills-taken-one-million-Britons-raise-chance-developing-Alzheimer-s-50.html
Sleeping pills taken by millions linked to Alzheimer's
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/11083674/Sleeping-pills-taken-by-millions-linked-to-Alzheimers.html
フランスとカナダの研究者は、アルツハイマー患者1796人を含んだ66歳以上の高齢者8980人のベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用を調べたところ、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用した人はそうではない人よりも51%もアルツハイマーの発症率が高かったとの研究結果を発表しています。
更に、3ヶ月から6ヶ月以上服用していた人は84%がアルツハイマーを発症している結果となっています。
この結果により、モントリオールの大学の研究者は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の摂取が原因でアルツハイマー型認知症が発症するとの疑いを強めています。

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ベンゾジアゼピンは脳内物質の伝達を変更することで、心を落ち着かせる効果をもたらしますが、それが原因で認知症を引き起こすかもしれないと研究者は語ります。
しかし、他の研究者は認知症を発症するのは必然であり、薬を処方されていなくても病気になると述べています。
「医師はベンゾジアゼピンが持つ潜在的リスクに気付いていますが、我々がこれらの服用をすぐに辞めると重篤な副作用が起きるおそれがあります。」
メンタルヘルスチャリティのSANEのCEO、Marjorie Wallace氏はそう話し、個人で勝手に辞めるのではなく、医師と相談すべきであると警告しています。
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