• 「あくび」の原因は睡眠不足ではなく、ストレスが原因かもしれない

    

    「あくび」の原因は睡眠不足ではなく、ストレスが原因かもしれない

    photo by Melissa Wiese


    我々は睡眠不足の時によくあくびをしてしまいます。

    あくびの原因は脳が睡眠不足によって酸素不足となり、引き起こされると言われていました。

    しかし、最近の研究によるとあくびは睡眠不足が原因ではなく、「ストレス」が引き金となっているのではという研究結果が発表されました。



    The Real Reason We Yawn
    http://online.wsj.com/articles/the-real-reason-we-yawn-1408403897

    あくびは以前考えられていたよりも複雑であり、あくび一つでも一つ一つが異なる原因で発生するようです。

    また、これはストレス時に警告として、私たちの脳を維持するための手段であると考えられています。

    それに加えて、あくびは伝染しますが、警戒をグループ内の全員に伝えることで家族や友人を守るための方法として、多くの動物に見られています。実際に実験では、親しい間にある人々ではあくびの回数が多かったようです。

    しかし、乳児や自閉症、統合失調症の人々には伝染の効果はありません。


    2014-08-20-1
    photo by Tambako The Jaguar


    競技中やスカイダイビングなど、緊張する場面でもあくびは発生します。

    これに関する有力説として、脳をあくびによってクールダウンしていることが考えられています。

    脳は特に熱に弱く、37度に達した場合は脳の反応時間が遅くなってしまいます。

    ラットの脳に熱を加えて反応を見るという、ニューヨーク州立大学の心理学の助教授Andrew Gallup博士が行った実験では、熱が上がるとラットがあくびをし、その直後に脳の温度が下がったとの実験結果が発表されています。

    Gallup博士は人間も同様に、脳は熱に弱く、冷たい空気を深く吸入することによって脳を冷ましていると述べています。


    2014-08-20-2
    photo by Björn Rixman


    Physiology & Behaviorの研究によると、実験者の数が増えるほど冬より夏の方があくびの数が多かったとの研究結果を発表しています。

    「ストレスや気温で脳は熱くなり、そしてあくびがそれを冷ますのに最も効率的なのです。」

    Gallup博士は緊張している時にあくびをするのはこれによって説明できると結論付けています。

    また、仕事中にあくびが多くて困っているときはエアコンの温度を下げれば解決できるとも話しています。

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