• 「向精神薬を使用」することで「自閉症」の症状が緩和する可能性

    

    「向精神薬を使用」することで「自閉症」の症状が緩和する可能性

    photo by hepingting

    自閉症とは、他者とのコミュニケーションが困難になることや、こだわりが強くなるなど、社会性の障害を伴う精神障害の一種です。

    自閉症の治療には療育が行われますが、薬物投与による治療も行われています。

    今回、ハーバード大学にて行われた実験の結果、向精神薬を使用することで自閉症の症状が緩和する可能性があるとの研究結果が報告されています。



    Autism Symptoms Treated With Psychosis Drug That Boosts Sensory Neurons In Newborn Mice
    http://www.medicaldaily.com/autism-symptoms-treated-psychosis-drug-boosts-sensory-neurons-newborn-mice-297082

    セル出版社のジャーナルニューロンで発表された内容によると、自閉症のマウスに向精神薬を投与した結果、自閉症の症状が緩和したとして人間の自閉症にも希望があるかもしれないとの報告を出しています。

    また、自閉症やうつ病や統合失調症などの精神障害は、神経細胞の集団を調査した結果、原因が既に特定されています。

    精神障害者の神経細胞は健常者とは異なり、完全な力で働いていないため、それらの活動を活発にすることで自閉症の症状を減少させることできます。


    2014-08-09-6
    photo by hepingting


    自閉症スペクトラム障害にはさまざまな要因が絡んでおり、発症には子供の68分の1に影響を及ぼしています。

    自閉症やその他の精神障害には、パルブアルブミンバスケット細胞と呼ばれる細胞の活性が低下していることが判明しています。

    ハーバード大学の分子細胞生物学のおよび神経学の教授Takao K. Hensch氏とマックスプランク研究所のドイツ神経生物学のグループリーダーNadine Gogolla氏は、出生直後のマウスの脳内のベンゾジアゼピンと脳内の神経伝達物質の阻害を強化することにしました。

    ベンゾジアゼピンは、精神病をはじめ、不安などの精神障害、発作、吐き気、嘔吐、筋弛緩、またアルコール離脱や麻酔などの攻撃、うつ病、不眠症、症状をパニックに使用される薬剤です。

    実験の結果、マウスはベンゾジアゼピンの影響を受けることがありませんでした。

    この結果により、研究者はこれが重要な神経細胞を成熟させ、健全な社会性を生み出す効果があると考えています。


    2014-08-09-5
    photo by hepingting


    今後研究者は、自閉症が脳の全体にわたってどのように作用するか、また、同じ神経細胞の中で何が影響されるか、他の精神疾患にどのように影響するかなど、詳細調査を行う必要があります。

    バイオマーカーを見つけて新しい脳の治療およびエリアを開発することは、早期検診、徴候治療へのきっかけに繋がります。

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